【建築CAD検定2級】寄棟屋根の作図(断面図から)

建築CAD検定2級

はじめに

建築CAD検定2級では、南立面図で屋根の作図が必ず求められます。
屋根の作図方法は色々とあります。
ここでは、基本となる屋根伏図と断面図を使用した南立面図の寄棟屋根の作図方法についてご紹介します。

完成図

この記事を読むと以下の作図ができるようになります。

完成

作図動画

作図手順の動画です。

解説

屋根伏図

まずは、屋根伏図を確認します。

寄棟屋根伏図

通り芯

屋根伏図に記載のある通り芯を描きます。

屋根伏図通り芯

屋根の外形

屋根の外形を描きます。

屋根伏図屋根の外形

忘れずに2階軒高位置も描きます

屋根伏図2階軒高位置

断面図

断面図を確認します。
特に勾配は4.5寸以外の時もあるので、必ず確認します。

断面図

2階軒高位置

断面図の各階層の高さがわかるように水平線をひきます。

断面図2階軒高

屋根伏図を断面図の上に複写

屋根伏図を断面図の上に270度回転複写します。

屋根伏図複写

軒先作図の準備

屋根伏図の2階軒高位置から断面図まで垂線を引きます。

屋根伏図の2階軒高から垂線

軒先の作図

軒先を作図します。
今回は課題図より4.5寸勾配です。
詳しい描き方については下記ページを参照ください
【建築CAD検定2級 立面図②】断面図、屋根形状①

軒先の作図

屋根伏図の棟の位置(一番高さが高い位置)から断面図に垂線を引きます。

屋根の高さ

仕上げ

屋根の高さを出す

屋根伏図の棟の位置から引いた垂線と軒先の勾配と交わる場所から水平線をひいた場所が屋根の一番高い位置になります。
軒先の一番低い位置から水平に引いた場所が屋根の一番低い位置です。

屋根の高さを確定

屋根伏図の両端から垂線を引いておきます。

屋根の横幅の確定

軒先を複写

軒先を水平方向に複写します。

軒先を複写

複写先は先ほど作図した屋根伏図からの垂線と交差する位置です。

軒先複写を配置

同様に反転複写します。

軒先を反転複写

破風の戻りの表現

破風の戻りを表現します。
軒先を基準に30内側に描きます

破風の戻り

延長

軒先の線分を延長します。

軒先の延長

下図のように不要な線分を削除します。

不要線分の削除

東側の軒先の作図

東側の軒先も4.5寸勾配です。
屋根伏図からの垂線と屋根の一番高い位置の交わる位置を基準に4.5寸勾配を作図します。

東側の軒先の作図

軒先を複写

4.5寸勾配を東側の端まで延長します。
その後、4.5寸勾配を東側の端まで延長した線分と東側の端との交点にあうように軒先を複写します。

東側の軒先を複写

不要な線分を削除して形を整えます。

屋根の外形線

屋根の最高位置等描くと完成です。

完成

終わりに

建築CAD検定2級でよく出題される寄棟屋根の作図をご紹介しました。

基本的な作図になるので何度も練習して覚えましょう。

コメント