【建築CAD検定2級 平面詳細図】建具寸法(参考)

建築CAD検定2級

建具寸法の重要性

建具の寸法は、建築や家具製作において非常に重要な要素です。
寸法の正確さは、建具の機能や見た目の品質に直結するため、注意深く計測や設計を行う必要があります。
建築CAD検定でも、建具の寸法が明記されていない箇所がありますが、正確な寸法で書く必要があります。

はめ殺し窓

はめ殺し窓寸法

窓の形状に特に指定がなければ作図するのは基本的にはめ殺し窓です。

はめ殺し窓(はめごろしまど)は、建物の外壁に窓を設置する際に使用される一般的な窓の取り付け方法です。
一般的に木製や金属製の窓枠を使用します。
窓枠を建物の壁に直接はめ込むことで、窓を固定します。

60×30の框部分はサッシュ枠の右下から10mmで上ったところとします。

引き違い窓

引き違い窓寸法

引き違い窓(ひきちがいまど)は、建物の外壁に取り付けられる窓の一種で、2つの窓枠が平行にスライドして開閉する機構を持っています。
バルコニーや庭へのアクセスとして使用される場合や、風通しや採光を確保するための窓として使用される場合があります。

はめ殺し窓を流用して作図すると早いです。
左半分の框は最下部の線(サッシュ枠線)から上部に50mmオフセットした位置です。

折れ戸

折れ戸寸法

折れ戸は、一般的に縦方向に連結された複数のパネルで構成されています。
各パネルは特殊なヒンジやレールに取り付けられ、折りたたむことやスライドすることで開閉されます。
戸を開く際には、パネルが重ねられたり折りたたまれたりして、開口部が広がります。
室内の間仕切りや収納スペースの扉として広く使用されています。
たとえば、クローゼットやパントリー、書斎の仕切りなどで利用されることがあります。

戸の付け根の位置は枠の中央から20mm下角度80度です。

片開き戸

片開き戸1
片開き戸2

片開き戸は、通常、建物の外壁に取り付けられます。
一方の側に取っ手やノブが付いており、それを引くことで戸を開くことができます。
開閉時には、軸に取り付けられたヒンジによってパネルがスムーズに回転し、開口部が広がります。
建物の出入り口や個別の部屋の入り口として使用されることが一般的です。
一般的な玄関ドアや室内のドアとして利用される他、サッシ窓の一部としても使用されることがあります。

寸法の目安:
玄関の戸:W900 枠W50
浴室の戸:アルミドア W760
トイレの戸:W650
その他:760

まとめ

ここで紹介したものは試験で頻出される建具となります。
建具は慣れるまでに作図に時間がかかります。
寸法をみなくても作図できるぐらいになると合格レベルです。
また、建具はこのほかにも出題されることもあります。
その時は三角スケールで計測をします。

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