【建築CAD検定2級 立面図②】断面図、屋根形状①

建築CAD検定2級

はじめに

立面図の作図手順について紹介します。
このページでは断面図、屋根形状までです。
屋根の高さは計算で出す方法ではやりません。

このページの完成図

断面図

【建築CAD検定2級 立面図①】準備、屋根伏図、壁線、軒高位置の続きからです。

屋根伏図を複写します。
複写した屋根伏図を下図のように270度回転します。

印刷図面に作図した高さを示す線を下図のように複写します。


屋根伏図より西側の2階軒高と2階軒先から垂直に補助線をひきます。

ケラバ

ケラバを作図します。
課題図より勾配4/10なので、2階軒高と棟からの垂線が交わる箇所から直線を作図します。
出題される課題図によっては勾配が4.5/10のこともあります。
読み間違えないように気を付けましょう。
水平方向:1000mm
垂直方向:400mm

軒先位置まで延長します。

下図のように、断面図で与えられている寸法通り200mm、50mmの複線(オフセット)をします。

50mm複線(オフセット)した線分と軒先の交点から垂線を作図します。
作図された垂線から70mm複線(オフセット)します。

コーナー処理をします。

西側2階屋根

高さと形状

西側の棟の位置から垂直に補助線をひきます。
軒先の勾配線を補助線まで延長します。

勾配の上部と下部から水平に補助線をひきます。
屋根伏図から、軒先の位置から垂直に補助線をひきます。

水平と垂直で囲まれた補助線内の線を全て削除します。
補助線をなぞるように、矩形を作図します。

断面図から水平に下図のように複写と反転複写します。

下図のように、水平線を作図します。
不要線を削除します。

破風の戻り

破風の戻りを作図します。
30mm内側に複線(オフセット)します。
不要線を削除します。

完成

西側2階屋根が完成しました。

中央2階屋根

高さと形状

270度回転複写した屋根伏図の中央の2階軒高と2階軒先から垂直に補助線をひきます。

2階軒高の交点にケラバを複写します。

中央の棟の位置から垂直に補助線をひきます。
複写したケラバを補助線まで延長します。

ケラバの上部と下部から水平に補助線をひきます。
屋根伏図から、軒先の位置から垂直に補助線をひきます。

西側屋根作成と同様に補助線に重なる線分を作図して、補助線で囲まれた個所を削除します。

赤丸箇所の削除を忘れないようにしましょう。

完成

中央2階屋根が完成しました。

東側2階屋根

高さと形状

中央2階屋根と東側2階屋根の棟の位置は同じです。
270度回転複写した屋根伏図の東側2階の軒先から垂直に補助線をひきます。

下図のように、軒先まで延長と複写をします。
このとき、西側にあるケラバを延長しないように注意します。

ケラバの上部と下部から水平に補助線をひきます。
屋根伏図から、軒先の位置から垂直に補助線をひきます。

西側屋根作成と同様に補助線に重なる線分を作図して、補助線で囲まれた個所を削除します。

西側2階屋根と同様に軒先を作図します。

完成

東側2階屋根が完成しました。

西側1階屋根

高さと形状

270度回転複写した屋根伏図の西側の1階軒高と1階軒先から垂直に補助線をひきます。

2階軒高の交点にケラバを複写します。

1階上部の位置から順に高さを作図します。
1階上部の位置から垂直に補助線をひきます。

2階西側屋根と同様の手順で作図します。
高さを間違えやすいので補助線の作図に要注意。

2番目に高い位置を作図します。

出窓

出窓の高さを作図します。

完成

ここまで作図できていれば下図のようになります。

出窓の位置関係が難しい課題図だったと思います。
このページの作図目標時間は30分です。
目標時間に達成できましたら次の手順へ進みます。
次の手順についてはこちら

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