【建築CAD検定2級 平面詳細図】

建築CAD検定2級

はじめに

建築CAD検定2級の平面詳細図の作図手順について紹介します。
自身で学習して間違いやすかった点などをまとめました。
使用ソフトはJw_CADです。
一般的なCADソフトでも描ける様にJw_CAD特有のコマンドはなるべく使いません。

試験概要

建築CAD検定2級は、CADを使った基本的な操作や図面作成のスキルが評価されます。
2級のレベルでは、建築図面の作成や編集、レイヤー管理、寸法の設定などにおいて実践的な能力が求められます。
自身のCADスキルを向上させ、業界内での競争力を高めるために、ぜひこの検定にチャレンジしてみてください。

試験内容

  • 実技100%
  • 制限時間5時間
  • 平面図(ラフスケッチ)から平面詳細図の作成
  • 平面図、断面図、屋根伏せ図から立面図の作成
  • 250点中200点以上で合格。

受験するメリット

資格の取得

建築設計や図面作成におけるCAD技術のスキルを証明する資格です。検定に合格することで、建築業界での就職やキャリアアップにおいて有利な要素となるでしょう。

技術力の向上

検定の試験範囲には、CADソフトウェアの基本操作や図面作成の手順、寸法設定などが含まれています。これらの知識とスキルを習得することで、建築CADの実務能力が向上します。

標準化された知識

建築CADに関する標準化された知識を学ぶことができます。これにより、図面の相互運用性や業界内のコミュニケーションの円滑化に寄与することができます。

求人市場での競争力の向上

建築業界では、CAD技術の重要性がますます高まっています。建築CAD検定2級の取得は、求人市場において他の応募者との差別化要素となり、競争力を向上させることができます。

プロジェクトへの参加機会の拡大

建築CADのスキルを持つことで、プロジェクトへの参加機会が広がります。建築事務所や設計事務所などでの就業やフリーランスとしての活動において、建築CAD検定2級の取得はプロフィールを充実させる要素となります。

作図する図面

図面は一般社団法人 全国建築CAD連盟 様 の出題例より引用。
出題例
図面が必要な場合、一般社団法人 全国建築CAD連盟 様 よりダウンロードしてください。

作図の流れ

  1. 通り芯
  2. 寸法線
  3. 躯体壁、仕上げ壁を描く為の補助線
  4. 仕上げ壁
  5. 躯体壁
  6. 建具開口処理
  7. 建具
  8. 設備
  9. 階段
  10. 文字
  11. ハッチング、雑線
  12. 検図

通り芯

通り芯を作図します。
通り芯は課題図に記載されている壁の中心の位置がわかる箇所のみ作図します。

通り芯の一番外側の線分を基準にコーナー処理をします。

寸法線

寸法がずれていると今後の作図が全てずれるので、通り芯の位置が正しいことを確認します。
寸法線の引き出し位置は後で修正します。

躯体壁、仕上げ壁を描く為の補助線

躯体壁、仕上げ壁を描く為の補助線を作図します。
補助線を連結整理(結合)します。
レイヤーは寸法線と通り芯をロックすると効率がよいです。

仕上げ壁

仕上げ壁を作図します。
補助線を両側に75mmずつ複線(オフセット)します。
オフセット後、75mm複線(オフセットして)端部の処理をします。

躯体壁

補助線を基準に50mm両側に複線(オフセット)します。
端部は仕上げ壁より25mm内側に複線(オフセットします)

開口処理

開口処理します。
階段部分はおおよその長さで処理します。

建具が入る箇所の躯体壁の形状に注意。

建具

建具を作図

必要な建具を作図します。
建具の寸法については三角スケールで測ることをおすすめします。
出題される代表的な寸法についてはこちら

建具を挿入

作図した建具を図面に複写します。

設備

設備を作図

設備を作図します。

キッチンのコンロの向きに注意。

設備を移動

設備を移動します。

破線設備は壁から50mmほど開けておく。

階段

階段を作図します。
破断線と躯体・仕上げ壁、踏面の関係に注意。
踏面の間隔は問題文の指示通り210mm。

文字

文字を入力します。
クローゼット、洗面所 等 思い込みで記入ミスすることがあります。
課題図をよく確認してください。
印刷サイズの目安

  • 寸法:2.5mm
  • 部屋名:3.0mm
  • 図面名、受験番号・氏名:4.5mm

ハッチング、雑線

文字や建具と雑線が重なる場合は、雑線を消します。

検図

コーナー処理、文字入れ、寸法線の引き出し位置、不要線の消去、等 確認して修正します。

おわりに

平面詳細図の作図手順について紹介させていただきました。
建築CAD検定の合格に一歩でも近づければ幸いです。

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